そういうわけでついに夏キャンプ寸前!!
キャンプといえばカレー!!…だとは思うんですが、ボーイスカウトですからそこはおいておいて「登山」なわけです。
で、です。
登山といえば…これは難しい、おにぎりかもしれませんし、今なら華麗なウェアを身にまとった登山者を思い浮かべるかもしれません。
ですが、スカウトのキャンプとして重要なのは「読図(作図)」でしょう。
みなさんご存知のように(?)スカウト活動はベーデンパウエル卿の書いた「斥候術」という教本を少年達が活用して野外活動をしていた事から始まったという面もありますから『少なくとも地図のあるエリアでは』お茶の子さいさいで道を選べる必要があります。
読図には様々なコツがありますが、今回は「等高線からの地形の見方」の基本トレーニングをしてみましょう。
(トレーニングというか、地図からどんな感じで地形を頭の中に想像するか?を何枚かの画像で示します)
【等高線は10mに1本】
基本的なことですが地形図には「等高線」が引かれています。
これは「その線の引かれている場所の高さ」を意味します。
この等高線は50mごとに「太線」になっています、太線には「200」というような数値が書かれていますので、「200」から2本「250」ヨリの線だと「220」の高さだということがわかります。
【百聞は一見にしかず】
まあそういうわけで、まずは一番簡単な「富士山」からスタートしてみましょう。
まずこれが地図です、細かく見る必要はありません。
さて、次がこれ、実際に地図を見る時のように上を「前方向」に合わせてほんのり陰影をつけてあります。
さて、現物(3D)がこれ!!
富士山の形は見なくてもわかると思いますが右の「ちょっとした出っ張り」の形が等高線から想像できると実際の登山でも「この出っ張りと、この出っ張りの間(谷)のこのあたりを歩いている」…という具合で自分の位置が確認できます。
【今年の夏キャンプ場からの櫃ヶ岳】
さて、では実践的な感じで次は今回のキャンプの舞台「やすらぎ村」から櫃ヶ岳方向を見てみましょう。
→印刷用の地図はこちら「櫃ヶ岳山域地図」
まず地図はこんな感じ。
次に方向を変えた(「前」を上に)のがこれ。
はい、最後がこれですね。
この場合「左右のでっぱりが同じぐらいの高さで、中央に山頂が位置している形」が地図に近似していることを確認すれば自分の立ち位置が概ね確認できます。
登山における読図はこのように「周囲の凹凸で自分の位置を確認する」ためのものです。
細かい技術は他にもありますが、まずの基本として「地図と地形を合致して自分の(大体の)位置を確認できる」事が重要です。